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名詞 文法 英語を学ぶ

「英語文法のお時間です」英語の文法:名詞 固有名詞

2018/03/21

固有名詞とは

固有名詞か否かの判断をするのは、簡単です。

「世界に一つしかないもの」が、
固有名詞にあたります。

例えば、
「日本」「ディズニーランド」「佐藤さん(人の名前)」などで、
具体例を挙げてみると、
「Japan」「Disneyland」「Mr(Ms).Sato」「Toeic」「Google」
など。

人の名前で、例えば「佐藤」は、
たくさんいるじゃないか、という意見はあるかもしれませんが、
人の名前は固有名詞として考えます。

固有名詞は不可算

これらは、世界に一つしかないので、数えられません。
ともなって、基本的に単数形となりますね。

固有名詞には冠詞がつかない

そして、一点覚えてほしいのが、
固有名詞には、基本的に、冠詞が一切つきません。

つまり
◯「We went to Japan」「She likes Disneyland」
×「We went to a/the Japan」「She likes a/the Disneyland」
ということですね。

固有名詞の冠詞の有無はかなり曖昧

※ここから先はやや上級者向けなので、初心者の方は飛ばしても大丈夫です。

基本的なことがらは全て覚えて、
余裕があるようなら、覚えてみてください。

普通名詞をともなう場合には冠詞がつく

例えば、
アメリカ、つまり「America」という場合、
冠詞はつきません。

しかし、アメリカを「United states」と言い方をした場合、
「the」がついて、「the United states」となります。

つまり、
◯「He lived in America 3 years ago」「He lived in the United states 3 years ago」
×「He lived in an/the America 3 years ago」「He lived in United states 3 years ago」

他にも「the」をともなう固有名詞の例を挙げると、
イギリス「the United kingdom」、スーダン「(republic of)the Sudan」
オランダ「the Netherlands」、フィリピン「the Philippines」
などがあります。

気になるのは、
いつ「the」がつくのかというお話ですね。

まず、states、kingdom、republicなどというように、
普通名詞をともなう場合にはつきます。

また、オランダやフィリピンは複数形となっていますが、
それは、たくさんの小さな島が集まって
国ができているいるからです。

その場合、国名の後に、
iskandが省略されているといえますが、
これもtheをともなうケースです。

国名に関しては、ある程度、法則があり、
その法則を覚えておけば、対応できます。

山の名前につく場合がある

しかし、
他に例えば、山の話をしてみると、
富士山は「Mt. Fuji」と呼ばれ、theはつきません。

一方、スイス、イタリアをまたぐ、
マッターホルンという山は
「The Matterhorn」というようにtheがつきます。

他にも、山の名前はたくさんありますが。
基本的に、山の名前にはtheはつきません。

なぜ、マッターホルンにはtheがつくのかというお話ですが、
はっきり言って、分かりません。

比較的新しい固有名詞の場合、冠詞の有無はあなた次第

更に続けると、
日本の英語のテストで有名なものにToeicがありますよね。

これに至っては、
theをつけても、つけなくても、どちらでも大丈夫です。
theをつけて話すネイティブもいれば、
つけずに話すネイティブもいます。

固有名詞には冠詞は付かないものだと把握すべき

固有名詞にtheがつく機会ですが、
正直、これは一概に言えるものではないです。

本気で調べれば、規則が分かるかもしれませんが、
知ったところで、ごくわずかな例外に対応できるのみです。

そんなところに、労力を使うのであれば、
もっと先におさえるべきポイントはたくさんあります。

英語を使っていく中で
自然と覚えていく部分でもあるので、
theがつく場合もあるんだなと、頭の片隅に入れておけば十分ですね。

固有名詞の特殊な使い方

お話したように、固有名詞は、
通常、複数形にはなったり、
冠詞がついたりしません。

ですが、
敢えて、複数形にしたり、
冠詞をつけることで、
少し特殊な表現にすることが可能なんですね。

「a/an」をつけて、曖昧な表現にする

本来必要のない、
「a/an」という冠詞をつけることで、
「~のような」「~とかいう」といった
曖昧な含みを持たせることができます。

例えば、
「I want to be Tom Cruise」と言うと、
「私はトムクルーズになりたい」という意味になりますが、
「I want to be a Tom Cruise」と、
冠詞「a」を敢えてつけることによって、
「私はトムクルーズのような人になりたい」という意味になります。

また、
「A Doraemon came to see you」と言うことで、
「ドラえもんとかなんとかいう人が、あなたに会いにきたよ」
と言ったように、「~とかいう」という含みでも使うことが出来ます。

複数形に「the」をつけて、全体を表す

こちらも例外的に、
固有名詞を複数形にして、
更に、冠詞「the」をつけることによって、
全体を表すような意味にすることが可能です。

例えば、
「He met Mr.Bean yesterday」と言うと、
「彼は、昨日、ビーンさんに会った」という意味になりますが、
「He met the Mr.Beans yesterday」と、
固有名詞を複数形にして、更に、冠詞「the」をつけることによって、
「彼は、昨日、ビーンさん一家に会った」という意味になります。

黄色い顔で有名な、アメリカのアニメ「ザ・シンプソンズ」ですが、
まさにこの例ですね。
「Mr.Simpson」と言えば、シンプソンさんとなりますが、
「the Simpsons」と言うことで、一家を表せるんですね。

また、山の名前に対しても、同じことができます。

例えば、
「They went to Mt.Rocky」と言えば、
「彼らはロッキー山に行った」ということになりますが、
「They went to Mt.Rockies」と言うことで、
「彼らはロッキー山脈に行った」というように、
山から山脈という意味にすることができます。

-名詞, 文法, 英語を学ぶ