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意外と知らない英単語 英語を学ぶ

「意外と知らない英単語」「遅い遅い」って私のせいにしないで!使えない部下や上司を抱える、あなたに知ってほしい「late」と「delay」の違い

2018/03/21

学校に遅刻したのは、
電車が時間通りこなかったせいだし。

出社が遅れたのは、
車が渋滞に巻き込まれたからだし

仕事が遅いと怒鳴られても、
それは私のせいじゃないし。

自分とは関係ない理由で、
時間を守れない時もありますよね。

英語でも、
きちんとこの辺は明確にしておかないと、
厄介なことにもなりかねません。

「late」「delay」のな違い

ということで、
今回は、
英語で「遅れる」という際によく使う表現、
「late」「delay」の違いについて
掘りさげてみたいと思います。

「late」「delay」の意味的な違い

まず、文法的な見地で、
「late」は形容詞、副詞
「delay」は動詞、名詞
に区分されますが、
このへんは、
文を作る際に、どう扱ったらいいかというお話で、
意味を語る上では、あまり関係ないので、今回は割愛します。

意味的なお話をすると
「late」は、主に「遅れ(てい)る」ということですね。

一方
「delay」は動詞としては、
「遅延する・させる」という意味です。

意味だけで判断すると、
どっちもほとんど同じで、混乱しがちですが。
その使い方には、結構違いがあるんですね。

「late」「delay」の使い方、使う局面の違い

ここは絶対に押さえてほしいのが、
「late」は自分が原因となる場合、
「delay」は自分以外の外的な原因がある場合
に使うということです。

例えば、
「学校に遅刻した」という場合、
「I was late for school.」
など言いますが、
掘りさげてみれば、これは、
バスや電車など外的な理由ではなく、
寝坊など「自分が原因で遅くなった」
と言っている訳です。

一方、例えば
「電車が遅れた」という場合
「the train was late.」とは言わず
「the train was delayed.」
など言いますが、
これは、電車は物で自発的に遅れることはできない、
つまり、外的な理由で遅くなったから
「delay」を使う訳です。

ちなみに、
「late」は人に対して、
「delay」は物に対して
使うという説明がネット上に散見されますが、
それは正確ではありません。

例えば、
人に対して「delay」を使い、
物に対して「late」を使う局面というのは普通にあり、
例としては、
「I am delayed.」
「The train arrives late.」
など挙げられます。

そして、これらもやはり、
原因の所在により、
区別することが可能です。

「I am delayed.」
というのは、主に妊娠や女性の生理を対して使われ、
「(予定日より)遅れている」という意味になります。

妊娠や生理というのは、
自分の意志でコントロールできるものではなく、
何らかの外的な要因により、
遅れていると示している訳です。

また、
「The train arrives late.」
も同様です。

この文において
「外的要因で電車が遅れた」
という含みではなく、
単なる事実の叙述として、
「電車(を動作主として)が遅れて到着した」と
意味になります。

※こちらの場合、
「be動詞」は伴わず、
一般動詞とともに、
「late」が副詞として用いられる
場合に限られます。

「late」には、「(時間的に遅い)という意味もある」

ここまで、
「late」は
「遅れ(てい)る」という意味で
お伝えしてきましたが、
「late」は、
「(時間的に)遅い」という意味で
使われる場合もあります。

その場合、「late」を、
物に対して使う場合にも、
「be動詞」を伴い、形容詞として用いられます。

例えば
「the schedule is late.」
と言うことが出来ますが、
これは、
「予定が遅れている」ではなく、
「(その時間では)その予定は(時間的に)遅い」という意味になります。

これは、
「schedule」のほか
「the time」や「11 o'clock」など
時間を指し示す主語が来る場合は、
同様のことが言えます。

つまり、
「the time is late.」
「11 o'clock is late.」
と言った場合、
「遅れ(てい)る」という意味ではなく、
「(時間的に)遅い」という意味になります。

まとめ

1.「delay」「late」
はともに、「遅れ(てい)る」という意味で使える

2.「delay」は外的要因での遅れ
「late」は内的要因での遅れを示す。

ものは自発的に遅れることはできない、
つまり常に外的要因での遅れとなるが、
「late」が一般動詞を伴い、副詞として使われる場合、
ものに対しても使える。

例)「I was late for school.」(主語の内的要因での遅れ)
「I am delayed.」(主語以外の外的要因での遅れ)
「The train arrives late.」(主語の内的要因での遅れ)
「the train was delayed.」(主語以外の外的要因での遅れ)

3.「late」には、
「遅れ(てい)る」という意味の他、
「(時間的)に遅い」という意味があり、
「schedule」や
「the time」「11 o'clock」などの時間を指し示す主語がくる場合に、
用いられる。

例)「the schedule is late.」
「the time is late.」
「11 o'clock is late.」

ちょっとややこしいですが、
使いながら、うまく慣れていってくださいね。

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