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文法 英語を学ぶ

「英語文法のお時間です」英語の文法:冠詞 冠詞とは

2018/03/21

冠詞ってなに

冠詞というのは、
名詞に伴って使われるもので、
「a/an」と「the」の二種類があります。

冠詞 「a/an」の機能

「a/an」は、
一つという数量を示すことができます。
(一つ=単数には伴いますが
二つ以上=複数には伴うことができません)

不定冠詞とも呼ばれ、
不特定のものを指すことにもなります。

「a」と「an」の違いですが、
伴う名詞が、
母音となる「a,i,u,e,o」のいずれかで始まる場合「an」
それ以外の場合は「a」となります。

例えば
りんご=アップルは「a」の音で始まっているので、
「a apple」ではなく、「an apple」となります。

冠詞 「the」の機能

一方、「the」は
単体では、一つは二つ以上か示すことはできません。
(一つ=単数にも、
二つ以上=複数にも伴って使われます)

定冠詞とも呼ばれ、
ある特定のものを示すことができます。

特定のもの、不特定のものとは

慣れないと、
少し分かり難いかもしれませんが、
特定のものというのは、
一般的に、ないしは会話を交わしている話者の間で、
対象となるものが、
揺るぎなく明確になっているものをさします。

一般的・普遍的に特定のもの

例えば、
固有名詞にあたりますが、
「日本」は世界に一つしかないので、
誰の目にも明らかに「特定」されているものですよね。

一般的・普遍的ではないが、限定的に特定となるもの

他にも、
例えば、
猫を一匹飼っている山田さんがいるとします。

この「山田さんが飼っている猫」は、
世界中のどこを探しても、
ただ一匹しかおらず「特定」のものです。

なので、
「これは山田さんが飼っている猫です」
と言いたい場合は、
「This is the cat that Yamada keeps」
となり、
「This is a cat that Yamada keeps」
とはなりません。

あくまで話者や状況依存な限定的「特定」

ただ、
この場合の「特定」というのは、
一般的・普遍的なものではなく、
あくまで山田さん、
ないしは、
「山田さんが飼っている猫」を知っている人の中でという
限定された条件でのみ、
「特定」のものと言えます。

裏を返せば、
山田さん、
ないしは「山田さんが飼っている猫」を
知らない人にとっては、
単なる一匹の猫に過ぎず、
特定することが出来ません。

「山田さんが飼っている猫」を
「山田さんが飼っている猫」と認識していない
第三者の目線では、
「山田さんが飼っている猫」をさしていても
「a cat」であり、
「the cat」とはなりません。

山田さん、「山田さんが飼っている猫」を知っている=「the cat」
「山田さんが飼っている猫」を知らない=「a cat」

限定的な「特定」は、二度目以降に話題にあがる時「特定」となる

もう少し
実用的な視点で、
この話をしてみます。

山田さんが昨日、猫を買い、
今日、
「昨日、猫を買ったの」
と紹介してくれたとします。

その場合、
山田さんは
まだ「山田さんの飼っている猫」を知らないあなたに対して
「山田さんの飼っている猫」を「特定」させることは出来ないので、
「I bought a cat yesterday」であり、
「I bought the cat yesterday」とはいえません。

肝としては、
限定された条件でのみ「特定」とされるものは、
初回で話題にのぼる段階では
まだ「不特定」であり、
二度目以降に「特定」となってくる点です。

冠詞がつかない「無冠詞」もいう場合もある

用法としては、
定冠詞、不定冠詞の他にも、
無冠詞というものがあります。

無冠詞とは、
特定をしない(できない)状態で、
なおかつ、複数のものを表す場合か
数えられない名詞の場合に発生します。

1、特定せず、複数の場合

例えば、
「私の飼っている犬」のように、特定がされておらず=「the」が使えない
漠然と「犬」と複数をさして言いたい場合、
「dogs」となり、いずれの冠詞もつきません。

例)「I like dogs」

2、特定せず、数えられない名詞の場合

例えば、
「経験」を例に挙げてみると
これは抽象名詞なので、数えられません。

抽象名詞ってなに
って方はこちら。

なおかつ、「私の幼少期の経験」など
特定のそれではなく、
単に漠然と「経験」と言いたい場合、
「experience」となり、この場合も冠詞はつきません。

例)「I have experience」

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